こんにちは、ストレングスファインダーに没頭している大槻です。
自己分析はなぜ必要?就活生もそうでない人も絶対にやるべき理由! – 才能活用理論 (excite-yourlife.com)
上の記事で詳しく述べていますが、自己分析とは「価値観」「才能」「興味」を明確にすることです。
今回はその中の「価値観」にフォーカスを当てていきます。
本記事を読んで価値観を明確にすることで、自分の理想の生き方が見つかり自分軸で生きられるようになります。
・他人や世間体に流されて生きたくない
・自分軸を手に入れて自分の理想の人生を生きられるようになりたい
・そもそも自分の理想の生き方を知りたい
こんな人はぜひこの記事を参考にしてみてください!
私は25歳になるまでどのように生きていいのか分からず、「人生のレール」から外れないようになんとなく高校や大学を受験し、なんとなく進路を選択し、なんとなく就職をする人生を送りました。
その結果、会社や日本社会に上手く適応できずに、社会人2年目の12月から休職をしてしまいました。
「なぜ休職してしまったんだろう?」と疑問に思い休職中に自己分析に取り組み、自分の価値観を明確にしたことで、「自分がどう生きたいのか」という、自分の理想の人生が明確になりとても生きやすくなりました。
(詳しいプロフィールを知りたい場合、こちらをご覧ください!)
- 他人や社会の常識に流され自分を殺して生きてしまう人を減らしたい
- 自分の理想の人生を明確にして、その実現に向けて一歩を踏み出す人を増やしたい
上記の思いで本記事を執筆しています!読んでいただければ幸いです!
なぜ自分軸で生きることが重要なのか
そもそも、なぜ他人軸がだめで自分軸がよいのでしょうか。
説明していきましょう。
自分軸と他人軸の違い
自分軸、他人軸とはどのような状態で違いは何でしょうか。抽象的な言葉なのでいくつか解釈がありますが、本質は次のような意味になります。
自分軸:自分の「内側」(自分の心の声)を選択基準に置いた選択・生き方
他人軸:自分の「外側」(周囲や世間の声)を選択基準に置いた選択・生き方
これだけだとわかりにくいので具体例を挙げてみます。
【自分軸の具体例】
・大人数の飲み会はストレスにしかならないから断る
・理系分野に興味があるから理系を選択する
・自分の心が満たされるからベンツを購入する
・自分が不自由なくお金を使うため年収1000万円欲しい
【他人軸の具体例】
・大人数の飲み会に誘われたが、断るのも悪いので渋々行く
・文系に興味があるが、「理系の方が就職がいい」とアドバイスされたから理系を選択する
・他人から称賛されるためにベンツを購入する
・他人から認められたいから年収1000万円欲しい(実際は年収700万円で十分だと思っている)
自分軸の場合、他人からの意見や評価は気にせず、「自分の心が満たされる」ことが選択基準になります。
一方他人軸の場合、自分の気持ちは無視して、「他人の心が満たされる」ことが選択基準になります。
自分軸で生きることが重要!他人軸がダメな理由
自分軸の場合、自分の心が満たされることが選択基準になりますが、残念ながら世の中はすべて自分の思い通りにいくことはなく、どこかで妥協をしなくてはいけません。
例えばお菓子が大好きなAさんが、スーパーにあるお菓子をすべて手に入れたいと思っているとします。
けどそんなお金はないため、お金を払わずにスーパーの全てのお菓子を持ち去ろうとしていたら「それはダメだろ!」となりますよね?
これは極端な例ですが、いくら自分の心が満たされても他人や社会に多大な迷惑をかける行動はとれません。
そのような行動は、「自己中」や「わがまま」で自分軸とは違います。
自分軸で生きることが重要なのは、自分の心を擦り減らす行動を取らなくなるからです。
他人に迷惑をかけないことは学校教育で嫌というほど習います。ですが、自分に迷惑をかけないことを学校は教えてくれません。
自分に迷惑をかけない、自分の心を満たすことが前提で、その中で他人に迷惑を極力かけない行動を取れるのが自分軸なのです。
このような考えは、自己中やわがままと違い重要ですよね。
一方自分の気持ちを無視して、他人の心が満たされる他人軸の場合、自分の気持ちは無視して、「他人の心が満たされる」ことが第一優先になってしまいます。
「他人の心が満たされる」こと自体には何の問題もありません。むしろいいことです。
他人軸で問題なのは、その過程で自分の気持ちを無視してしまうことなのです。
人間は、自分の理想と現実のギャップが大きければ大きいほどストレスを感じます。
「他人に迷惑をかけたくない」という気持ち自体はとても良いことなのですが、自分の気持ち(自分の理想)を無視して行動することで、当然自分の理想と現実のギャップが大きくなります。
その結果ストレスが大きくなり、生きづらさを感じてしまいます。
だから、他人軸の人生は自分軸の人生より生きづらいのです。
他人軸がダメな理由は、他人には迷惑をかけないのに自分自身に迷惑をかけてしまうからなのです。
日本人が他人軸になりやすい理由
日本人より外国人の方が自分に自信をもって生きている印象がありますよね。
他人軸と自分軸の違い及び、自分軸で生きる重要性を述べてきましたが、なぜ他人軸で生きてしまう人が日本には多く存在するのでしょうか。
それは、日本で育つということがそもそも「他人軸の人格を形成する」ことだからです。
日本の教育では集団行動が中心で何かと協調性が必要な場面が多いことも原因の一つですが、それよりも大きな問題があります。
それは、ペーパーテストで答えのある問題の正解を導き出すことが過剰に評価されることです。
正解のある問題ばかりを扱うため、何事にも正解があると無意識に思っている人を大量に育てるのです。
その結果、以下のような常識、いわゆる「べき」論が日本にはたくさん存在しています。
- 安定した企業に入って結婚して子供を産んで家庭を持つべき
- 30歳までに結婚するべき
- 大学卒業しないとまともな就職先がないから大学に行くべき
- 非正規は不安定だから正社員になるべき
- 活発で人とのコミュニケーションが好きな性格であるべき
- 子供を産まない人間に価値はない
これらは、正解を導き出すことを重要視しすぎた学校教育による弊害です。「人生に正解がある」と無意識に洗脳されてしまっているため、上のような人生の常識、正解、一般論のようなものが出来上がっていきます。
しかし、人生に正解や一般論なんてありません。本人が幸せであるかどうかが重要なのです。上の「正解」に心から納得していれば全く問題ないのですが、そうでない場合、自分にとっては正解ではないのです。
例えば、次のAさんとBさんの人生を比較しましょう。
【Aさん(40歳)】
・年収1000万円
・大卒
・既婚
・子供2人と4人家族
・会社では課長に昇進
・一軒家購入
【Bさん(40歳)】
・年収300万円
・中卒
・独身
・アルバイト掛け持ち
・家賃5万円の賃貸物件住み
これを見てAさんの方が幸せだと思ったあなた、甘い。甘すぎる!!他人軸ですよ。
本当に自分軸の考え方になれている人は、「どちらが幸せかはわかりません」と答えます。両方幸せかもしれないし、どちらかだけ幸せかもしれないし、どちらも幸せじゃないかもしれません。
大事なのは、「本人が幸せに生きているかどうか」なのです。上の情報には本人がどう思っているかは何も書いてありません。
「課長に昇進したはいいけど仕事が合っていない…。」「仕事が忙しくて家族といい関係が作れていない…。」「幸せじゃない…。」とAさんが思っているかもしれませんし、
「最低限飯が食えて自分の趣味に使える時間が取れる人生でとても幸せだ!」とBさんが思っているかもしれません。
人生に正解はありません。大事なのは「本人が幸せかどうか」です。
しかし、多くの人はAさんの方を「人生勝ち組」として評価するでしょう。「人生の正解」を家族、友達、SNSなどから聞くことでどんどん他人軸になってしまいます。
もう一度言います。大事なのは「本人が幸せかどうか」です。
他人軸をやめたいなら「価値観」を明確にしよう!
日本には他人が決めた「人生の正解」がたくさん蔓延していますが、これらの恐ろしいところはとても具体的に、明確に言語化されているところです。
つまり、「自分の理想の人生」を同じぐらい言語化しておかないと簡単に流されてしまうのです。
やり方が曖昧な仕事や問題よりも、やり方が明確な仕事や問題の方がとっつきやすいですよね?
それと同じで、抽象的な「自分の理想の人生」より、具体的な「人生の正解」の方に無意識に流れてしまうのです。
その「自分の理想の人生」を明確にするのが「価値観」です。
価値観とは、「自分の生き方において、価値を認めて大事にしたいと考えているもの」を表します。何を大事にして生きるかということです。
例を挙げると、
【価値観の例】
・「自由」を大事にして生きたい
・「平穏」を大事にして生きたい
・「人とのつながり」を大事にして生きたい
・「熱中すること」を大事にして生きたい
・「挑戦すること」を大事にして生きたい
のようなものになります。まさに、価値観 =「自分がどう生きたいか」「自分の理想の人生」そのものですね。
この「自分の理想の人生」を、日本に蔓延している「人生の正解」と同じぐらい明確に言語化しておくことで、周りに流されずに自分軸で生きられるようになるのです。
価値観、自分の理想の人生が明確になると、人生において進むべき方向性が定まります。
そうすると、周囲(他人)からの声やアドバイスを聞いたときに、「この部分は自分の価値観に合っているから取り入れよう。」「この部分は自分の価値観に合わないから聞き流そう」と、情報の取捨選択が上手くできるようになります。
そうすると他人に流されずに、自分の生きたいように生きることができ、自分軸の人生を得られるわけです。
次章では、この「価値観」をどうやって明確にするのか、解説していきます!
「価値観」を明確にする方法
自分に質問をする
何を大事にして生きたいのかを一人で考えているだけではなかなか答えが見つかりません。
価値観を明確にする方法は、まず自分の価値観が分かる質問を自分に投げかけることです。
とはいってもそんな質問を自分で思いつくのは至難の業なので、価値観が分かる質問が30個まとめられている動画を紹介します。
自己理解に没頭し、株式会社ジコリカイという会社まで立ち上げている八木仁平さんの動画です。
自己分析、自己理解に関してかなりの数の動画を投稿している方なので、よかったらぜひ見てください。私も彼の動画で人生が変わりつつあります。
この動画を見て30個質問に答えるワークに取り組んでいただければかなり価値観が明確になりますが、それだけだと雑なので、「この質問いいな」と思うものを何個か抜粋しますね。
・名言集からグッとくる名言を見つけてください
心に残る名言。ずっと忘れられない言葉(英語も) | 名言+Quotes (meigen-ijin.com)・これまでの「うまくいった」決断で、大事にした判断基準は何ですか?
・5年後に何でも実現しているとしたらどうなっていたい?
・職場や私生活で一番尊敬していない人はどんな人ですか?
・これまでの人生で許せないことは何ですか?
・これまでの人生で感動したことは何ですか?
共通しているのは、頭で考えず心の声で回答しやすいという特徴があることです。
人間の頭は外から教育、あるいは洗脳をされ様々な雑音にさらされていますが、心の声は紛れもない本音です。
これ以外の質問でも頭で考えすぎず、自分の心に忠実になって回答をしてみてください。
また回答はどこかにメモをして置き、適宜見返すことをお勧めします!何回も目を通すことで、自分の価値観を明確に意識できるようになります。
質問で出てきた答えを整理する
30個の質問に答えると自分が持っている価値観が多く出てきたと思いますが、まだごちゃごちゃの状態です。
ごちゃごちゃした回答を3つ~5つにグループ分けします。
例として、私の場合はこのような感じになりました。
①自分らしさ(自律、個性、多様性)
回答した価値観:信念、自由、自律、反抗、ありのまま、寛容、オープンさ、個性、多様性、受容
→自分が信じた道を行き、自分の人生に責任を持ちたい。自分が持っている個性を存分に発揮したい。
②礼儀正しさ、思いやり
回答した価値観:礼儀正しさ、信頼、美徳、思いやり、義務、公平、人助け
→人の嫌がることはしたくない。自分だけが不当に得をしてもあまり良い気分ではない。
③熱中
熱中、興奮、情熱
→何かに熱中しているときに幸せを感じる。
④快適さ
希望、快適さ、平穏、健康、楽しさ、余暇、安心
→結局、人生は健康に楽しく暮らすことが何よりも大切
⑤目標達成
勝利、達成、成長
→ゲームみたいに目標に打ち勝ちながら成長していくことが楽しい
こんな感じで、大きなグループにまとめるとかなり自分の価値観が整理されますよね!
ここまでが八木さんの動画で紹介されているワークの範囲内になります。
「もやもや」を大事にする
価値観を整理することで大分明確になり、自分軸が8割ぐらい出来上がっている状態です。
これを9割、10割にしていくのはワークの範囲外です。
日々の生活での心のもやもやを見逃さないでください!
心がもやもやしたということは、無意識のうちに自分の価値観に反した行動を取ってしまっているということです。
この「もやもや」がある度に、ワークで導き出した価値観のどの部分に反したのかを見直します。
そうやって何回も見直しをして、自分の中で価値観が明確化していきます。
そして、同じもやもやを再発させないためにはどうすればいいんだろう?と考え、行動を変えていくのです。
私の場合で具体例を一つ紹介します。
先日、休職中でありながら会社の同期が集まる飲み会に誘われ参加してきました。ただ主催者がすごく外向的な人だからか蓋を開けてみれば人数が10人ぐらいいて、よく知らない人もいる状況でした。
流れで二次会まで行ってしまったのですが、とにかく「くっそつまんなかった」という感覚でした。
※本当は二次会で帰るべきでしたが、断れませんでした。私もまだまだですね…。
この「もやもやした感覚」を放置してはいけません。どの価値観に反していたのかを見直します。
そうすると、くっそつまんなかった原因として
・よく知らない人がいる中で、「自分らしさ」を発揮できなかった
・大人数いると「自分らしさ」をどうも発揮できない
・2次会まで行くとどうしてもお酒を飲みすぎてしまう
→次の日まで不快感が残り、「快適さ」が失われる
・単純に「楽しさ」がない
ことがわかりました。
これが分かると、飲み会での行動基準ができます。
【飲み会の行動基準】
・気を許せる人としか飲まない
・「自分らしさ」を発揮するため、大人数の飲み会には行かない
・2次会に行ってもお酒を飲みすぎないようにする
・楽しくなかったら何かと理由をつけて1次会で帰る
もやもやした気持ちに向き合うことで、具体的にな行動基準ができ、行動が自分軸に変化します。
その繰り返しで、他人軸の人生から徐々におさらばし、自分軸の人生が近づいていくのです。
【補足】外発的価値観(他人軸の価値観)に注意
八木さんの動画でも紹介されていますが、価値観を明確にする際は外発的な価値観に注意してください!
外発的な価値観とは、大事なことを自分の外側に置いている、いわゆる他人軸の価値観です。
お金を稼ぎたい、地位・権力を手に入れたい、人から尊敬されたい。等が例になります。
その気持ちを抱くことは悪いことではありませんが、お金や地位・権力、尊敬は自分の外側に依存しており、自分でコントロールできません。他者が決めるものです。
価値観が自分軸だと時が経っても変化しにくいですが、他人軸だと自分の外側の状況によってブレブレになってしまいます。
例えば今は給料の高い業界でも10年後には給料の低い業界になっているかもしれませんよね。
このような外発的価値観が浮かんで来たら、「なぜそう思ったの?」と深堀りしてみましょう。何回か深堀りして自分軸の価値観が出てくればOK。出てこなかったら心の中では思っていないことになります。
例えば、「年収1000万円になりたい」という価値観の場合、
【よい例】
なぜそう思ったの?→人とのつながりを大切にしているから家族が欲しい。子供には金銭面で苦労をかけたくない。子供に不自由なく暮らしてもらうには年収1000万円ぐらい必要だと考えている。
→このことから、「人とのつながり」、「自由」という自分軸の価値観があるとわかります。
【悪い例】
なぜそう思ったの?→年収1000万円に乗れば人から認められるから
人から認められてもらってどうしたい?→認めてもらうと嬉しい。
でも年収1000万円なったからって人から認めてもらえるとは限らなくない?→…。
→深堀りしても自分軸の価値観が出てこない
自分軸で生きるには、「自分の心が満たされるかどうか」が重要です。他人軸の価値観が出てきた場合、必ずセットで自分軸の価値観も導き出すようにしましょう。
まとめ
今回の記事はいかがでしたでしょうか。本記事のおさらいとして重要ポイントをまとめておきますね!
【自分軸と他人軸の違い】
自分軸:他人からの意見や評価は気にせず、「自分の心が満たされる」ことが選択基準
他人軸:自分の気持ちは無視して、「他人の心が満たされる」ことが選択基準
【他人軸がダメな理由】
・他人には迷惑をかけないのに自分自身に迷惑をかけてしまうから
・人生に正解はない。大事なのは「本人が幸せか」どうか。
・自分の価値観を明確にすることで自分軸の行動に変わる
・価値観を明確にするには客観的に自分に質問する
・質問に答えた後は「もやもや」を大事にして適宜価値観、行動を見直す
本記事の内容を早速実践して、自分軸の人生に向けて一歩踏み出していきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました~。
では、またお会いしましょう!