こんにちは、ストレングスファインダーに没頭しているおおつきです。
今回は日本では常識となっている「1日8時間労働」がいかに頭おかしい働き方かについて書きたいと思います。
- 8時間労働がいかに頭おかしいか知りたい方
- 8時間労働がきつい!しんどい!と思っている方
- 8時間労働から逃げる方法を知りたい方
におススメの内容になります。当てはまる場合はぜひ読んでみてください!
私は22卒の社会人3年目ですが、出勤する度に「なんで8時間も働かなきゃいけないんだよ」とフラストレーションを貯めていました。
周りの同期はだんだん慣れていき、「今日は定時で帰れるぞ!」なんて張り切っていたのですが、私はいつまでも適応することができませんでした。
その結果、自分の趣味の時間が十分に取れない不満が蓄積し、社会人2年目の12月から休職をしてしまいました。
(詳しいプロフィールを知りたい場合、こちらをご覧ください!)
休職中に日本や世界の労働環境に興味を持ち、8時間労働は頭がおかしい働き方だと確信をしました。
本記事では8時間労働に対する私の考えと、どうやって労働に向き合うかを執筆させていただきますので、参考にしてもらえると嬉しいです!
日本における「8時間労働」の位置づけ
本題に入る前に、現在の日本における「8時間労働」の位置づけについてサクッと触れておきます。
ざっくりいうと、日本のほぼすべての企業において、正社員として働くのに強制される働き方ですね。
労働基準法では、「原則として、1日8時間、週40時間を超えて労働させてはならない」と定められています。
言い換えると「1日8時間×5日までは合法的に働かせることができる」のですよね。
多くの経営者は法に触れるギリギリまで労働者に働いてもらいたいので、正社員では定時が8時間近くに設定されるわけです。
この労働時間は日本の常識として定着しています。ましてや日本では「定時で帰れるだけありがたい」という価値観が定着しているのも事実です。
1日8時間働くのもままならない人は「社会不適合者」と言われてしまう現状がありますが、本当にそうなのでしょうか…?
本記事ではこの誤った常識に真っ向から反論していきます!
8時間労働が頭おかしい働き方な理由
まあまず個人の感想ですが、「感覚的におかしい!」が来ますよね。
小学生って45分×6回の授業+掃除やホームルームで5時間ぐらいだったじゃないですか。
高校生でも部活動除くと6時間ぐらいですよ。
しかも学生時代の授業なんて労働ほど頭や身体に負荷がかからないですからね。
なんで社会に出ると学生時代よりハードなことを8時間もやらなきゃいけないんですかね。やってらんないっすよ!
というのが本音なのですが…。それだけだと納得できない読者の方が多いと思うので、8時間労働が頭おかしい理由を論理的に説明してみようかなと思います。
※論理的な説明を心掛けているとはいえ、どうしても私の主観が入ります。参考程度に読んでみてください!
説明が長くなってしまうので結論を述べると、
- 多くの労働者が「今の労働時間は長すぎる」と感じているから
- 人間は8時間も集中するようにできていないから
です。詳しく説明していきます!
0. 「労働時間」の歴史
8時間労働のおかしさを考えるうえで、労働時間そのものの歴史を知っておくのはとても重要になります。
農業社会から工業社会へと大変革を遂げた、産業革命期から振り返っていきます。
(i). 第一次産業革命期(18世紀後半~19世紀)
産業革命とは、18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで起こった、一連の産業の変革とそれにともな社会構造の変革のことです。
重要なのは
- 資本家と労働者という概念(資本主義)ができ始めた
- 農業社会から工業社会へ社会構造が変わっていった
ことです。
資本主義が始まると、資本家は利益を追求するために、労働者を際限なく働かせます。
今みたいに労働に関する法律や制度が整っておらず、1日16時間労働で週休1日が標準だったそうです。
農業社会から工業社会へ変革する過程で、大量の労働力が必要になったのでしょうね…。
当時は今よりも機械が発展しておらず、人の労働力に頼ることが多かったのも理由としてあったのでしょう。
とはいえ控えめに言ってブラックすぎますよね(涙)。これは社会不適合者じゃない方も誰もがそう思うはずです。当時に生まれなくてよかったなと心から思います。
工業化の動きはイギリスだけでなく、フランス、アメリカ、日本といった先進国にも広がっていき、それに伴い〇人的な長時間労働も浸透していったのです。
(ii). 第二次産業革命期(19世紀~第一次世界大戦(1914年ぐらい))
第一次産業革命期では1日16時間労働という絶望的な労働時間でしたが、当然労働者が黙っているわけがありません。
1800年代に入り、労働時間の短縮を訴える労働者が急増しました。
そして1850年頃、40~50年以上かかってイギリスでは10時間労働、フランスでは12時間労働が法律として制定されたのです。
1日16時間という絶望的な労働時間からは解放されましたが、法律として制定されるまでには40~50年ほどの長い歳月を要しました。
ただ、10~12時間労働も相変わらず狂っていますよね。まだまだ労働者は黙っていません。
1890年以降、毎年5月1日をメーデーとし「仕事に8時間を、休息に8時間を、やりたいことに8時間を!」というスローガンがアメリカ、ヨーロッパなどで訴えられるようになりました。
これ以降、労働時間を8時間まで短縮しようという動きが加速していきます。
(iii). 第一次世界大戦~第二次世界大戦
1917年、ソ連(現・ロシア)が世界で初めて国の法律としてついに「8時間労働制」を定めます。
そして1919年、国際的な労働基準として1日8時間労働が定められたのです。
労働時間が10時間→8時間になるのに70年ほどかかったわけですね。
産業革命期から振り返ると、100~150年の長い年月をかけ、ようやく労働時間が16時間→8時間に短縮されたのです。
日本では国際的な労働基準がなかなか浸透せず、法律として導入されたのは世界から30年ほど遅れた1947年のことでした。
(現在の労働基準法です。)
世界と比べ、労働時間短縮の流れが遅れていることが分かりますね。
(iv). 第二次世界大戦~現在
相変わらず1日8時間労働が標準です。
頭おかしいですね。国際的な労働基準は100年も変わっておらず、日本でも1947年の法律制定後70年以上変わっていません。
なぜ100年も労働時間が変わらないのか?
労働時間の歴史について、ざっくりと理解していただけたでしょうか?
労働時間は長い年月をかけながらも徐々に短くなっていった歴史が分かりましたよね?
8時間労働になるまでは。
8時間労働になってから、世界基準は100年間。日本の法律でも70年間変わっていません。
なぜでしょうか?
結論から言うと、実態は変わっているけど、変化のスピードが遅すぎて変わっているように見えないからです。
実は変わっているということですね。
法律上は変わっていないが、労働時間は減少傾向にある
確かに国際的な労働基準や日本の労働基準法はずっと1日8時間労働のままで変わっていません。
けど、実態としては着実に労働時間が減っているんですよね。
まず、週休2日制の導入です。日本では法律として8時間労働になったのは1947年ですが、当時はは週休1日制が主流でした。
1965年に松下電器(現・パナソニック)で初めて週休2日制が導入されたのです。
創業者である松下幸之助さんの考えみたいですね。
そして、日本企業全体に浸透したのは1980年頃。30年以上かけて、週休1日制→週休2日制に変革を遂げました。
次に触れるべきは時間外労働。いわゆる残業です。サラリーマン経験のある方はよくわかると思いますが、オジサン方から、「昔はよく残業していた」という話を耳にタコができるぐらい聞かされます。
1990年ごろには「24時間戦えますか」というキャッチフレーズのCMが流行しました。
週休2日制が導入されたとはいえ(※法律上は未だに週休1日でも問題ありません)、当時の労働環境では8時間で帰れることは稀。残業をたくさんして会社に忠誠を尽くすことが美徳だという価値観がありました。
2013年には「過労死(karoshi)」が世界的に問題となり、国連が長時間労働や過労死の是正を求めるようになりました。
このあたりから「働き方改革」の機運が高まり、
2019年(中小企業は2020年)、36協定(時間外労働・休日労働に関する協定)に時間外労働の上限規制が法律として規定されました。
(参考:残業の上限は月45時間?「36協定」をわかりやすく解説【社労士監修】 | リクナビNEXTジャーナル (rikunabi.com) )
この規定が設定されるまでは、事実上上限なく残業させることが可能だったのですが、
申し訳程度の残業の上限時間が規定されたのです。
(無限→有限には進歩したということですね。)
1947年から70年以上かけて、とてもゆっくりとしたペースで労働時間は減少し続けているんですよね。
しかし人間が働くのは40年ほどなので、こんなペースでは労働時間が減っている実感があまりないというのが真理になります。
1. 「今の労働時間は長すぎる」と多くの人が感じている!
ここまで労働時間の歴史を振り返ってきました。
18世紀後半の産業革命期から現在までの200年以上で共通しているのは、
「労働時間はとてもゆっくりと減少を続けている」ことです。
減少を続けている理由は、「労働者側が現在の労働時間に不満を抱え続けているから」に他ならないと思います。
資本主義社会における資本家(経営者)側は、基本的に「利益を生み出すために労働者にはたくさん働いてもらいたい」という考えです。
その考えに逆行して労働時間が減少し続けているということは、労働者側の抗議が続いているということ。
歴史を振り返ってもそうですよね。労働者が主張し続けてきたからこそ労働時間の減少傾向が続いているのです。
つまり、労働時間減少の流れが続いている限り、労働者側は無意識的に「現在の労働は長すぎる」と感じていることになります。
200年前と比べると労働者側の立場は強くなりました。ですが、まだまだ資本家側が圧倒的に強いという現状があるのです。
多くの労働者は資本家のために心を殺して働いているのが歴史から分かるわけですね。
これが8時間労働が頭おかしい働き方である1つ目の理由です。
最適な労働時間はどれぐらいなのか?
ここまで、労働時間の歴史から「現在の労働時間が長すぎる」ということはわかりました。ただこれだけだと理由としては弱いですね。
次のような反論があるでしょう。
- 「労働者にとっての最適な労働時間は0時間だから、労働時間の減少なんて無限に続くだろ。労働してる時点で頭おかしいんだから、現状の労働時間に適応すべき。」
- 「確かに残業ありきの実態はおかしいけど、定時が8時間なことはおかしくないよね?」
歴史から振り返るだけでは「今の労働時間が労働者にとっておかしい」ことは説明できますが、「8時間労働」そのものが頭おかしいことは説明できないのです。
でも大丈夫です。説明できます。
労働時間の減少傾向が続いている=労働者にとって今の労働時間が長すぎることになりますが、じゃあ労働者にとって最適な労働時間は何時間なの?という話になりますよね。
前者の反論に回答すると、「おそらく0時間ではない」んですよね。
なぜかというと、ニート適正がない人って世の中に結構いるんですよ。
- 一人で暇な時間に何をしたらいいか分からない
- 基本的に人とかかわっていたい
- 社会貢献そのものに生きがいを感じる
- やることがなくてうつになる
- 常に忙しくありたい
自分を社会不適合者と思っている方はあまり共感できないかもしれませんが、上記のような人が世の中にはそれなりに存在します。
上記のような人は労働時間0時間だと逆に病んでしまうのですよね。
心理学的観点からも、働くことで心に良い影響があると言われています。
まあそもそも社会を回していくうえで労働時間0時間は現実的ではないですよね。
ということで、最適な労働時間は「現状(8時間+α)より短く0時間よりは多い」ということになるでしょう。
それが何時間なのかを考えるにはいくつかのアプローチがありますが、私は「人間の集中力にヒントがあるのでは?」と考えています。
2. 人間は8時間集中するようにできていない!
一度に集中して作業できる時間は長くて120分
ネットで調べてみるとわかりますが、人間の集中力には諸説ありますが、一度に集中して作業できる時間は、15分~120分の間の説が多いです。
詳しいことはわかりませんが、2時間以上持続して集中できないのは間違いなさそうです。
しかし現代のサラリーマンは午前中は9時から12時の3時間、午後は13時から18時までの5時間ほどほぼぶっ通しで働くことが要求されています。
間違いなく人間の集中力の限界を超えています。
午前中1時間、午後1時間×2回ぐらい休憩取らないとやってられないですよね。
「8時間労働」は人間の脳にものすごい負荷を与えているのです。
一日に集中して作業できる時間は長くて何時間?
一度に集中できる時間が長くて2時間なら、適度に休憩をはさみ2時間×4回で8時間やればいいじゃん!
という反論が出ると思うので、一日に集中して作業できる時間についても調べてみましょう。
考えるうえで重要になるのが、「集中できる時間帯」という考え方です。
基本的に「適度な空腹時」に集中力が高まります。そのため、以下の時間が最適になります。
- 午前中(起床から3時間経過以降)
- 夕方(15時~19時ぐらい)
- 夜(就寝前)
ざっくりいうと、起床直後や食べてすぐは集中できません。
そして人間が一度に集中できるのは長くて2時間ですが、集中できる時間帯は最大3回。この時点で2時間×3回=6時間が限界になり。「8時間労働」が破綻します。
8時間労働は頭おかしい働き方なのです!
さらに、上の3つの時間帯全てで集中して労働することも現実的ではありません。
人間は朝型や夜型といったクロノタイプに分けられるからです。
例えば朝型の人は夜の就寝前の時間はあまり集中できないでしょうし、夜型の人は午前中集中するのはなかなか難しいです。夕方だけ集中力が下がってしまうタイプもあるそうです。
(参考:朝型夜型はもう古い!6つのクロノタイプとは (youtube.com) )
つまり一部の変態を除き、3つの時間帯すべてで集中できる人はいなくて、集中できるのは2つの時間帯になります。
この時点で2時間×2回=4時間になる!というのが私の考えです。
「4時間」が正しいかどうかはわかりませんが、「8時間労働がいかに頭おかしいか」ということは存分に理解していただけたと思います。
現代の労働は脳への負荷が高まっている
ここまでしつこいくらい「8時間労働は頭おかしい」と述べてきましたが、まだこんな反論がありそうです。
「4時間集中して、4時間集中しない作業やればいいだろ」と。
そんなに8時間働きたいか?って感じですが、回答しておきましょう。
そもそも「4時間も集中しない作業をすることが人間にとって苦痛ですよね?」と言えますが、別のアプローチでも回答をしてみます。
人間が一度の作業で集中できる時間は15分~120分と述べましたが、これは作業の質にも左右されます。
脳へ与える負荷が低い作業なら120分集中できるでしょうし、高い作業なら15分ほどしか集中できないでしょう。
さて、現代はどんな時代でしょうか。AIの台頭やDX化により、「単純労働」の価値がどんどん下がっていますよね。
これにより何が起きるでしょうか。仕事の負荷の密度が高まり、一度に集中できる時間がより短時間になります。120分集中できるぐらいの負荷の作業が昔と比べ減っているんですよね。
つまり、120分も集中することが現実的でなくなってきているということです。
先ほど2時間×2回=4時間集中できるといいましたが、おそらくこれが90分×2回=3時間ほどに変化していると考察できます。
【結論】最適な労働時間はどんなに長くても6時間!
人間が集中して働けるのはどんなに長くても3時間と考察できました。
集中して働かない時間は能率が良くないので、「集中して働ける時間を上回るのはよくない」としましょう。
そうすると、集中して働くのが3時間、集中しなくてもよいのが3時間。合計6時間です。
これが私が編み出した結論です。
集中しなくてよい作業を極限まで減らせばさらに労働時間の短縮ができますし、そもそも人間は一度に90分も集中できないかもしれません。
これを踏まえると、1日の労働時間はどんなに長くても6時間に設定すべきなのです。
具体的な数字については主観が入りガバガバな部分もありますが、「8時間労働」が頭おかしいことは十分にご理解いただけたのではないでしょうか。
ちょっと主観が入りすぎてしまったので、メルボルン大学が行った研究を紹介しておきましょう。
- 40歳以上の人々の場合は、標準の規定労働時間で働いていても、認知機能障害が起こる可能性がある。
- 現代の経済状況の変化による労働習慣に、人間の身体は適応できていない。
- 仕事でのパフォーマンスが抜群に高く、完全に自分の裁量で働く人々の労働時間は、1日5時間以下である。
- 男性にとって、最適な労働時間は、週25〜30 時間である。
特に大事なのは3番目かなと思います。自由に働いて仕事のパフォーマンスが高い人は1日に8時間も働いていないということですよね。
「集中するときは集中して、集中できないなら仕事しない」という考え方が最適だと考えられますね。
8時間労働にもやもやを抱え、「自分は社会不適合者なのかな」と思っているあなた、おめでとうございます。正常です。
というか、今の労働時間に適応している方が、人間の本能的には異常者だと思うんですよね。
しかし残念ながら、労働時間が一気に減ることを待つのは現実的ではありません。
これまでの歴史が証明しています。1日16時間労働&週休1日制が変わることすら、40年以上の長い年月を要したのですから。
8時間労働から逃げ人生を幸せにする方法
本当は今すぐにでも労働基準法が改正されて、労働時間が大幅に短縮されるのが理想ですよね。
しかし現実はそうは上手くいきません。日本で正社員として普通に働くならば、現状の8時間+αの労働時間に適応しないといけません。
「でもそんなことできないよ!」そうですよね。私もそうです。
けど、8時間労働から逃げるには考え方を変えるか行動を起こすしかないんです。
本章では8時間労働から逃げるための考え方、行動を解決していきます。
1. 考え方を変えて8時間労働に適応する
まずはこれですね。頑張って適応するパターンです。
とはいえ、頑張って社会に適応できたら苦労しないので、後述する「行動を起こす」方に重点を置いた方がよいかなと思います。
ただ、以下の考え方はどんな行動を起こすにしても大事なことで、この考え方を身に着ければ8時間労働への適応性は誰もが上がると思います。
「8時間も集中できなくて当たり前」と考える
「なんで私『だけ』8時間労働に適応できないんだろう…」と悩まれている方。今日でその悩みは終わりにしましょう。
人間なんて長くても1日に3時間ぐらいしか集中できませんよ。
一生懸命集中しているように見える周りの同僚も、8時間フルで集中してるわけではありません。
自分だけじゃないんです!
これを知るだけでもかなり楽になるかなと思います。
先述した通り、ほぼすべての人はそんなに長時間集中することができないんですよね。
「8時間集中しても業務が終わらないんだけど?」と思われるかもしれません。
はっきり言います。1時間も集中できてないんじゃないですか?
前の僕がそうだったんですが、「8時間フルで集中しなきゃ!」という考え方は今すぐ変えてください。
「8時間集中している」は、正確には「8時間集中しようとしている」、「8時間同じ集中度を保とうとしている」です。
「8時間同じぐらいの集中度で頑張ろう」という考え方は、人間の限界である3時間分の集中力をただ8時間かけて分散しているにすぎないわけですね。
この考え方の悪いところは、8時間集中する前提で自分のタスクの予定を組んでしまうことです。
そのため、上司や同僚から降られた仕事を「気合でやればいける」とたくさん引き受けてしまいます。
しかし、自分が思っているより集中できていないため、仕事はどんどん溜まっていきます。
結果的にキャパオーバーでストレスとなり、最悪の場合私のようにメンタル不調に陥り休職してしまうのです。
ところが「8時間も集中できなくて当たり前」という考え方があるとどうでしょう。
自分が集中できる時間(長くて3時間)以外は集中して業務に取り組めないことが分かっているので、キャパオーバーになる前に仕事を断れるようになります。
また集中力のリソースが限られていると自覚しているので、「集中できる時間帯に重要な業務をやろう」「この仕事重要じゃないからやらなくていいや」など、自ら主体的に考えて仕事ができるようになります。
そして結果的に仕事の成果や効率が上がるわけですね。
「自分が集中できる2~3時間で何の仕事をやるのか」と考え方を変えるのです。
集中する時間以外はサボるかテキトーにやる。在宅勤務ならチャットや電話だけすぐ出れるようにして自分の好きなことに時間使う。その代わり集中する2~3時間はめっちゃ集中する。
それでいいんです。
「8時間も集中できない」と理解することで、
- 堂々とサボっていい!
- 仕事を断るのは悪いことじゃない!
- 残業なんて非効率だから周りは残ってるけど私は定時で帰ります!
- 自分は夜型のリモートワーカーだから昼間サボって残業時間中に集中しよう!
という考え方を悪気なくできるようになり、社会での生きづらさが緩和されるのです。
社会適合者から「なめてんの?」と言われるかもしれませんが、社会適合者の方が異常です。そんな言葉は無視して仕事はテキトーにやりましょう。
自分を押し殺してまで社会に合わせる必要はありません!自分を守ることは何も恥ずかしくないのです。
2. 行動を起こす
先述の「考え方を変える」を読んで、
- 「そんなことできたら苦労しません」
- 「3時間で終わるように業務量調節したら、同僚の負荷が上がって申し訳ない」
- 「自分だけ早く帰るのは罪悪感を感じて嫌だ」
という意見があると思います。これに関しては、「強引に考え方を変えろ!」とは言えません。
なぜなら、他者との和を重んじたり、協調性があることも一つの長所であり才能だからです。
「周りと調和し共生して生きることが自分の幸せになる」という価値観を持つ人が無理に「自分はこれぐらいしかできないから同僚に業務を振っていいんだ」という考え方を取り入れてもそれはそれで自分らしさを失いストレスだと思います。
というか、日本人のほとんどが調和性や協調性に長けているので、多数派かもしれません。生きるの難しいですね…。
それでも、「8時間労働から逃げたい」という気持ちは変わらないですよね…。
そんな人は行動を起こしましょう。
自己分析(自己理解)をすべし!
「行動を起こす」の第一歩は「自己分析」をすることです。
「いや自己分析なんて就活中以外しないでしょ」と思った方、違います。
「もっと幸せに生きたい」と思うすべての人に効果抜群なのです。
※自己分析の効果や方法については以下の記事で詳しく解説しています!
自己分析はなぜ必要?就活生もそうでない人も絶対にやるべき理由!
自己分析をして自己理解が進むと、自分に適した働く環境が分かるようになります。
そういった環境に行くとどうなるでしょうか。労働が苦痛ではなくなるのです。
そうすると、集中力が向上し集中しなくても労働の生産性が上がるのです。苦痛と感じていないので、脳にかかる負荷が和らぐからですね。
自分が大好きなことを一つ思い浮かべてみてください。私の場合は野球観戦が好きで巨人を応援していますので、それを例にしてみましょう。
周りの人から言われたことがこちらです。
- 「(私が応援している)巨人の応援歌ほぼ全部覚えてるのすごいな」
- 「他球団の応援歌もある程度歌えるのどういうことだよ」
- 「試合3時間あるのに1秒も席立たないで見てるのすごいな」
- 「野球の細かいルールまでわかるのかよ」
- 「1軍の選手で知らない選手いる?」
- 「高校野球のぼっち観戦行くなんて生粋の野球オタクだな」
この通り、野球観戦オタクというカテゴリーでは日本でもかなりの上位に入っています。
しかし、ここまでの知識や熱量を身に着けるために頑張ったことはありません。
気づいたら応援歌を覚え、気づいたらルールを覚え、気づいたら選手を覚え、気づいたら高校野球のぼっち観戦をたくさんするようになったのです。
仕事なのでここまで熱中できることを見つけるのは難しいですが、自己分析によってこの熱中度に近い自分らしい働き方が分かるようになるのです。
集中している感覚がないのに気づいたら高い成果が出ているって最高ですよね。
そんな働き方をするには、まずは自分をよく知って、どんな働き方が自分に合っているのかを見つける必要があるのです。
あなたが今思い浮かべた好きなことについて、周りであなた以上の知識や熱量を持つ人は少数派だと思います。それを手に入れるために一生懸命頑張りましたか?
おそらく頑張っていない、もしくは頑張った感覚がないのどちらかだと思います。
それを「仕事」という分野でも探すのです。
私は自己分析に取り組み、「社会で生きづらさを抱えている人を幸せにしたい」という夢を持つことができました。
そして自分の特性を生かし、心理カウンセラーになるためにスクールに通って勉強をしています。
また話すことは得意ではないですが、文章で伝えるのは得意なのでこうしてブログを始めています。
自己分析をして自分が輝ける環境を探すことで、実質的に8時間労働の「苦役」から逃げることができるのです。
自分のやりたいことで稼ぐために行動をする
自己分析で自分が実現したい働き方が分かったら、そのために行動を起こしましょう。
転職したい業種や企業が見つかったら転職をすればいいですね。
私みたいに一般的な日本企業に雇われることが難しいと思えば、将来的な独立を目指し勉強したりアウトプットしましょう。
やりたいことにマッチした副業があるなら、それを少しずつ始めてみてもいいですね。
そして、自分のやりたいことで稼げるお金を少しずつ増やしていくのがいいですね。
自分のやりたいことで稼げるお金が増えていけば、正社員の8時間労働から脱出できるようになります!
例えば今のやりたくない仕事で平均月収がボーナス込みで30万円だとしましょう。
やりたいことで月に20万円稼げるようになれば、無理に正社員に固執する必要はありませんよね?
とはいえやりたいことですぐにお金が稼げることはありません。
少しずつ小さく小さく行動し、8時間労働という頭おかしい働き方から脱出をするのです。
私もそれに向けて毎日少しずつ行動しているところです。読者の皆さんも一緒に行動していきましょう!
まとめ
今回の記事はいかかでしたか?
8時間労働がいかに頭おかしい働き方かどうかをできるだけ論理立てて説明してみました!
8時間労働の苦役から逃げるために、少しずつ行動していきましょう!
それでは、本記事のまとめです。
・歴史を辿ると、労働時間は200年以上かけてゆっくりと減少傾向にある
・労働時間が減り続けている=労働者にとって最適な労働時間になっていない
→今の労働時間はおかしい。
・人間が8時間も集中することは不可能で、長くて3時間しか集中できない
→8時間労働は頭おかしい働き方!
・集中すべき時間以外は仕事をテキトーにこなすorサボろう!
・8時間労働の苦役から逃げたいなら、自己分析でやりたいことを見つけよう!
・やりたいことに向かって少しずつ行動しよう!
最後までお読みいただきありがとうございました~
では、またお会いしましょう!